エアコン室外機の爆発

エアコン室外機にはコンプレッサーがついており冷媒(フロンガス)を高圧で液化させ循環時に気体になることで熱を奪い室温をコントロールしています。

冷媒(フロンガス)は真空にした銅管を循環しているため、ポンプダウン時にはガスだけがコンプレッサーに集まってきます。

真空なのでガスのみが回収され、この状態で過剰に運転しても回収できるものは無い状態ですが

仮にガス管の劣化でガスが漏れ、真空になっていない状態でポンプダウンするとコンプレッサに大量の空気が入り続け高圧高温になったコンプレッサーが爆発します。

送風しかできないエアコンは銅管からガスが漏れている可能性が高い、回収するガスが無ければポンプダウンの作業は不要と言うか危険です、その際は電気屋さんに相談の上、撤去して貰う事をお勧めします。

エアコンの撤去  (ポンプダウン)

エアコン買換え時、自分でエアコンを撤去すると費用を安く抑えることができます。

エアコンを撤去する際に注意するポイントご紹介します。

・誤った外し方をすると室外機コンプレサーが 爆 発 し大変危険です、実施する際は自己責任でお願いします

目次

  • 用意する物(工具)
  • エアコンの仕組み超ザックリ
  • ポンプダウンしてみる
  • 機材を撤去

用意する物

プラスドライバー

モンキーレンチ 250mm

ペンチ(銅管、ケーブルが切れるもの)

脚立、もしくは椅子など壁のエアコンに届くもの

※モンキーレンチは二本あると便利です、六角ナットが非常に硬く、付け根部分を片方のモンキーで押さえながら回すケースがほとんどです。

エアコンの仕組み超ザックリ

エアコンからなぜ冷たい風が出るのか?その原理はザックリ言うと循環しているガスにあります

ご家庭で鍋をするときにガスボンベを使われていると思いますが

使用中にガスボンベを触ると冷たくなっているのが解ります

高圧により閉じ込められた液化ガスがボンベから出るときに気体に戻ることで

周りの熱を奪いガスボンベが冷たくなっています。

エアコンも同様に室外機の中にガスボンベと同様な状態で

フロンガスという燃えないガスが閉じ込められています

ガスボンベと違うところはコンプレッサーという圧縮機がついているので

放出したガスが戻ってきて再び圧縮され、気体から液体に戻る事が出来ます。

ザックリ言うと気化熱を利用した熱循環器ですね。

ポンプダウン運転で冷媒の回収を行う

冷房運転で最低温度に設定し強運転を行う(冬場は強制冷房運転を行う)  

運転している隙に室外機バルブカバーを外しバルブの弁蓋を上下とも外し待機(5分から10分)

運転状態で(ファンが回っている事)・・・

細い管(写真上側)のバルブを六角レンチで時計回りに閉める

  そこから2~3分運転を行う(マルチエアコンは5~6分)

  太い管(写真下側)のバルブを六角レンチで時計回りに閉める

・・・運転を停止しコンセントを抜く

この動作で銅管内の冷媒(フロンガス)を回収することができました。

室外機の銅管とケーブルを取り外す

フレアナットは非常にきつく締められています

スパナやモンキーレンチ二本で土台を固定しながら回すと外しやすいです

銅管二本外したらケーブルは切断(コンセントが抜けている事!!

配管関連は配管穴(壁穴)付近でペンチで切り離し撤去する。

(室内機に接続している排水用のドレーンホースから水が出る事があるので注意)

室内機の撤去

下部を押し上げながら手前に引くと上に跳ね上がります

本体を真上に引き抜き壁から取り外します

壁の取り付けグリルを取り外し撤去完了です  

まとめ


据付説明書は、取り扱い説明書と違って廃棄されている事がほとんどです

室内機に型番がありますのでメーカーページも参照しましょう